30代仲良し夫婦の不妊治療日記

不妊治療の記録です!

あぁ、わが子よどこへ こぼしてごめん

事件です。

 

僕は、2回目の人工授精へ向かって準備をしていました。

今回はちょっと期待していたのです。なぜなら、ネット検索を行ったところ人工授精で2回目に授かった先輩方の割合がトップだったのです。

僕たち夫婦も、さすがに頑張った。気付けば本格的な妊活から約1年が経とうとしておりました。さすがに、流石に、もう来るだろう。赤ちゃん。だって、友達はまた子どもできたらしい。じゃあ、来るだろう

そう思い、人工授精への期待を高めていきます。

 

いつも通り、診察で妻の排卵日が確定しました。

僕の出番です。もう、精液検査の時点からカップへそそぐことには慣れていました。今回も余裕です。自宅で採取して持っていくだけ。

そこで起こってしまったのが

 

”精液をこぼした”

 

この、期待する2回目の人工授精。妻とも今回こそはと高め合った2回目の人工授精。

その過程で妻も体調を整えていたこのタイミングで、

 

”こぼすだと、、、、、、、?”

 

こぼした瞬間頭が真っ白になってしまいました。必死にかけ集めました。

やばいやばい。2回目を出そうにも時間も体力もない。やばい。

 

まだ、かろうじてカップの中にはなけなしの量が入っていました。

そして、深呼吸をして「まぁ、これで....何とかなるかも。逆にこの中に精鋭がたくさんいる。ちょっとの量でも数万匹はいるだろう....」そう頭の中で考えながら家を出ていました。

 

あぁ、妻になんて言おう。正直に言おうかなどうしようかな。でも病院で期待して待ってるよなぁ...。いや、隠してもだめだ。ちゃんと正直に言おう。

でも、僕が悪い。体勢をミスった。

 

僕のせいで、貴重なひと月が失われてしまう。罪悪感がやばい。ごめん。妻よ。

 

「ええぇぇ!こぼしたんっ!笑。何してんの笑。も~~」

あぁ、妻よ。本当は怒っているだろうに。そんな優しく言ってくれるなんて。

謝りながら、2回目の人工授精を終えました。

 

帰り際、残り物には福がある!と強がりながら帰りました。

精鋭たちは、今頃子宮についてることかなぁ?と生理予定日を待ちました。

 

そういえば、このころからクリニックの検診が待ち遠しく、ドゥーテストを買い始めました。妊娠検査薬です。

そして生理予定日。妊娠検査薬を試しましたが陰性。翌日、さらに検査薬をしましたが陰性。妻はここでだめだと諦めていましたが、僕はあきらめません。まだ大丈夫。まだ生きてる。

 

....生理きた。

 

そう言って、2回目の人工授精も終わりました。

あの時こぼさなかったら....そう後悔しながら、3回目の人工授精へ向かうのでした。

事件発生時の僕のリアクションです



by サメ